このページではMP4の動画データがストリーミング配信でファストスタートを有効にするように設定するためのMP4構造をご説明します。
ファストスタートに関しては下記のヘルプページから確認ください。
MP4のデータ構造
MP4データはBox(atom)と呼ばれる木構造を持っており、それぞれのBox(atom)に動画再生のための情報を格納しています。
MP4の構造はBoxですが、その前身のQuickTimeファイルフォーマットに倣いatomとも呼ばれています。
主なatomは以下の3つです。
ftyp:ファイルタイプが記述されたatom
moov:メディア毎のヘッダ情報(サイズ、再生時間、etc.)などのメタデータが格納されたatom
mdat:ビデオやオーディオデータ自体が格納されたatom
MP4をストリーミングでファストスタートするには
MP4の動画データはストリーミングに配信する際、mdat atomのデータを読み込み中にも動画が再生されるよう、ファストスタートのデータ構造で書き出してやる必要がああります。
ファストスタートは動画の実データであるmdat atomより前にmoov atomを読み込む構造にすることで設定ができます。
2019年12月現在、この設定が入稿規定になる媒体はYahoo! ディスプレイネットワーク(YDN)になります。YDNの詳しい入稿規定は下記を参照ください。
他媒体でもファストスタートの設定が求められる可能性があり、その際には参考にしていただければと思います。
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ファストスタートの書き出し設定